逗子で生まれ育った筆者が逗子がどんな街なのかを詳しくお伝えしていきます。街の雰囲気や治安、利便性や家賃以外にもたくさんある逗子の魅力をご紹介。逗子はアフターコロナで移住したい街で5位にランクインしています。
逗子の住みやすさ
東京から50分で海岸と自然のある生活
逗子はJR横須賀線、上野東京ライン、湘南新宿ライン、京浜急行線が通っているため横浜や都内へのアクセスがとてもいいです。品川、東京、上野、新宿、池袋、羽田空港、成田空港へも全て乗り換えなしで行けます。様々なサイトに逗子は都内への交通が不便だと書いてありますがそんなことはありません。
グリーン車を使うことができれば乗り換えがないことでとても快適に通勤することができます。1時間で乗り換えのない移動で座ることができて、海と豊かな自然のある環境です。夜は虫の音が聞こえてきて朝は鳥の声で目覚めるような生活ができます。
逗子は始発だから座れる
そして筆者が学生時代に東京まで通学していた時も、逗子が始発ということにはとても助けられました。駅に10分程早く行っておけば湘南新宿ラインのラッシュ時でも座って池袋までいけますし、横須賀線の場合も増結4両に並べば確実に座ることができます。
品川まで一本で50分、新宿でも65分で行くことができます。もし横浜市でも乗り換えが不便なところに住んでいたらもっと時間がかかる上に100%座ることはできません。
ルール違反ですが、鎌倉在住の人が下り電車で逗子まで来て増結に並び逗子から座って都内まで行くということもあるくらいです。そして終電も逗子止まりなので寝てしまっても安心です。
逗子から羽田空港も1時間で行ける
鎌倉に住んだ場合は横須賀方面や特に上大岡などに行くのが不便ですが、逗子には京浜急行もあるのでその心配もありません。
特に便利なのは羽田空港まで1時間で乗り換えなしで行くことができることです。荷物が多い旅行では特に乗り換えにはストレスがありますが、唯一の羽田空港行きが走っている京急は逗子が始発です。ここでも必ず座っていくことができます。
基本的にどこに行くにも不便しない逗子ですが、唯一行きづらいのは相模原の方になります。
逗子の豊かな自然環境と立地の良さ
逗子はとても豊かな自然があり、駅から10分のところに住んでもそれを十分に堪能することができます。朝は鳥のさえずりで目を覚まして夜は虫の音とともに眠りにつくという生活ができます。東京で働いたり勉強をして逗子に帰ってくるとその自然でとてもリフレッシュすることができるのです。
そして10分や15分歩けば海岸に行って海を眺めたり入ることもできるという環境です。
ランニングが趣味なら海辺を走って鎌倉や葉山にまで行くこともできます。車があればいつでも湘南の海岸線をドライブして江の島まで行くこともできますし、そのまま1時間ほど走れば箱根まで行くこともできるのです。
逗子から葉山、鎌倉を撮影した動画です。
逗子は冬でもウィンドサーフィンができる
逗子の魅力と言えばやはり海です。ウィンドサーフィンを楽しんでいる人がとても多く、12月でも多くの人が訪れます。
逗子湾はとても穏やかな海なので安心して遊ぶことができます。逗子のウィンドサーフィンは本格的な活動をされている方も多く、最近ではジュニアの日本チャンピオンがでました。
小坪の逗子マリーナの方面に行けば磯があり、様々な海の生物と触れ合うことができます。タコがでることもありますし、テトラポットから釣りもできます。
逗子の治安の良さ
数年前までは夏になると逗子海岸には普段逗子にいないような粗暴な人々が来て海周辺の治安が悪化していました。筆者が子どもの頃は「真夏には逗子海岸には行かない」というものだったくらいで、葉山など人が少ないところに遊びに行ったものです。
記憶にも新しいと思いますが、逗子市が一気に「日本一規制の厳しい海岸」に変えたことで治安は一気によくなりました。飲酒や音楽、バーベキューが禁止になったことで家族連れやカップルが多く来る平和な海岸になったのです。
海周辺で撒き散らかされるゴミも減り、逗子は夏でもいいところになっています。もちろん秋から冬もとてもきれいで、散歩にも最適です。
逗子の飲食店事情
逗子にはどのような飲食店がどの程度あるのでしょうか。
逗子には個人経営のおしゃれな店が多い
逗子駅には駅ビルはありませんが、東口側には多数の飲食店がありチェーンから個人経営まで多くの飲食店があります。大抵の店は23時頃に閉まりますが、チェーンの居酒屋は平日でも3時、週末は5時まで開いています。
逗子にあるチェーン飲食店
ファーストフード:マクドナルド、モスバーガー、松屋、カッパ寿司
カフェ:スターバックス、ドトール、ベックスコーヒー、ロンハーマン
ファミレス:夢庵、ステーキガスト、ステーキ宮、牛角
居酒屋:あじたろう、かまどか、月あかり
逗子の個人経営飲食店
逗子のおすすめの個人経営のお店は別記事をご覧ください。いくつか有名店をご紹介します。
居酒屋:ENISHI、めちゃうま(馬肉)
カフェ・レストラン:Cantina、Cocotte、Café La Chatte Ronronne、マッチポイント、マーロウ、珠屋
逗子での買い物環境
逗子にはイオンなどの大型ショッピングモールはありません。駅周辺にはOKストアやスズキヤ、業務スーパー、ハイランドには西友などのスーパーがあります。
逗子駅東口周辺にはファミリーマート、ローソン、セブンイレブン、などがありますが、西口周辺は5分程歩いたところにファミリーマートが一軒あるだけです。東口には銀座通り、池田通りという商店街もあるので買い物に困ることはありません。100円ショップもダイソーやキャンドゥーなどがあり、ドラッグストアもマツモトキヨシやクリエイトなどがあります。
衣料品が買える店はほとんどありませんが、東逗子のヨークマートにはしまむらが入っています。GUは上郷までいけばあり(車で20分ほど)、ユニクロは金沢八景に行けばあります(京急で3駅)。
家電量販店は逗子にはないので金沢八景のノジマまで行く必要があります。BOOKOFFはあります。
引用元:スズキヤ
http://www.suzukiya-inc.jp/
逗子の就学環境
逗子には公立私立ともに多くの保育施設や学校があります。
逗子の幼稚園、保育園
逗子には12の保育施設がありますが(私立含む)近年子どもの数が増えた影響で、どの幼稚園も1歳の入所待ちの人数が20人を超えるところばかりになっている状況です。(令和2年現在)
公立保育所:湘南保育園、小坪保育園
私立保育所:双葉保育園、沼間愛児園、桜山保育園、湘南アイルド逗子保育園、逗子なないろ保育園
認定こども園(私立):逗子幼稚園
小規模保育施設(私立):ごかんのいえ、しらかば逗子乳児保育園、第2あにえるち保育園
家庭的保育事業(私立): あにえるち保育室
https://www.city.zushi.kanagawa.jp/global-image/units/207168/1-20200618133322.pdf
逗子の小学校
各地域ごとに小学校があり、人学年の人数は90名ほどの学校が多いです。中学受験する児童も多い傾向があります。
公立小学校:逗子小学校、久木小学校、沼間小学校、池子小学校、小坪小学校
私立小学校:聖トマ学園聖マリア小学校
逗子の中学校
公立中学校:逗子中学校、久木中学校、沼間中学校
私立中学校:聖和学院中学高等学校、逗子開成中学高等学校
小坪小学校出身の生徒や逗子小学校出身の生徒の多くは久木中学校にいき、池子小学校の生徒は逗子中学校に行きます。
逗子の高等学校
公立高校:逗子高等学校(逗葉高校と統合予定)、逗葉高等学校
私立高校:聖和学院高等学校、逗子開成高等学校
逗子の医療環境
逗子は高齢者が多い街のため医療環境は比較的充実しており、約60の医療機関があります。
小児科、内科、外科、整形外科、形外、産婦人科、眼科、耳鼻科、神経精神科、皮膚科、泌尿器科など全てあり、脳神経外科や透析、救急病院もあります。老人ホームや介護施設の数も20を超えていますので、老後も安心して住める街と言えるでしょう。
逗子のワンルームの家賃相場
逗子のワンルームの家賃相場は、大体6.5万円~7万円といったところですが、地区によって差があります。駅からの距離は同じでもやはり海に近い新宿や逗子は高い傾向があり、久木や山の根は少し安くなります。
東逗子や神武寺周辺はさらに家賃が安い傾向があります。海や駅に近くても、古いワンルームであれば4万~5万円という物件もあります。
鎌倉の家賃相場と調べると同じくらいかむしろ少し安いくらいででてきますが、所謂「旧鎌倉」の家賃は高いです。鎌倉は逗子よりもずっと広いので、平均すると安くなるわけですね。少なくとも鎌倉駅から歩けるようなところの家賃は逗子よりも高いです。
逗子は音楽も楽しむことができる街
逗子には芸能人が住んでいたり別荘を持っていることでも有名ですが、実はクラシックの音楽家も多く住んでいる街です。駅のそばには「逗子文化プラザ なぎさホール」という中規模のコンサートホールがあり、優れた音響からとても多くのコンサートが催されています。
逗子で聴くことができる著名音楽家
なぎさホールは555席とリサイタルや室内楽に適したキャパシティなので、著名な音楽家のリサイタルを聴くこともできます。
ヴァイオリニストの千住真理子さんやフルーティストの上野星矢さんのリサイタルや、NHK交響楽団や読売交響楽団の楽団員による室内楽コンサートも催されています。
そして「なぎさブラスゾリステン」という在京オーケストラのトップ金管奏者+打楽器奏者+作曲家の12人でなぎさホールのオープンを記念して作られたブラスアンサンブルも毎年公演をしています。
小さなホールのためオーケストラが来ることは稀ですが、それでも街の規模を考えるととても多くのコンサートを聴ける機会があります。
それに加えて小ホールであるさざなみホールや、最近逗子駅の西口側にオープンした木の音楽ホール「結・YUIコミニュティホール」でも積極的にコンサートがひらかれています。
引用元:なぎさブラスゾリステン
https://www.townnews.co.jp/0503/2019/11/15/506448.html
逗子アートフェスティバル
逗子では2013年から毎年”逗子アートフェスティバル”というイベントも開かれています。市から補助を打ち切られてもクラウドファンディングで実現させました。
引用元:逗子アートフェスティバル
https://shonanvilla.com/2020/07/07/post-102/
逗子海岸映画祭
10年ほど前から、逗子海岸で映画を上映する「逗子海岸映画祭」というイベントも催されています。以下は公式サイトからの引用です。
逗子海岸映画祭も今年でとうとう10周年を迎えました。
この映画祭を作り上げて来たのは、写真家、音楽家、大工画など様々なジャンルにまたがるクリエーターで構成される「CINEMA CARAVAN 」。
日本や世界を旅し、その地方の文化あぶりだし吸収し、人々と縁を繋ぎ、そしてまた次の土地に運ぶプロジェクトです。
一年に1度、私たちのホームグラウンドである逗子で、繋いだ縁と多彩な文化を集約し、旅の成果を共有し、自然の中で五感を使って体験する場所として、逗子海岸映画祭は開催されます。この場を様々な人と共有できることを願って
CINEMA CARAVAN代表 志津野雷
https://zushifilm.com/about/
このように逗子には芸術に触れあうことができる機会が豊富にあるんです。
逗子は穏やかに暮らせる街
逗子は横浜や東京へ行くにもアクセスがよく、鎌倉や葉山にもすぐに行ける素晴らしい自然環境の街です。戦前は逗子海岸の通りは全て貴族の別荘だったそうです。今でも逗子マリーナやハイランド、そして披露山庭園住宅など人気の別荘地もあります。都会での喧騒に疲れたという方はぜひ逗子への移住を考えてみてはいかがでしょうか?